馬券(競馬)、舟券(競艇)、車券(競輪)における賭け方には、さまざまな種類があり、それぞれ異なる当選確率を持っています。
単勝は、1着を予想する賭け方で、出走数が増えるほど当たる確率が低下します。
例えば、16頭立ての競馬の場合、単勝の通り数は16通りで、当選確率は約6.25%です。
二連複は、1着と2着を順不同で当てる賭け方です。16頭立ての場合、通り数は120通りで、当選確率は約0.83%です。
これに対して、二連単は1着と2着の順番まで当てる必要があるため、通り数が240通りに増え、当選確率は約0.42%に下がります。
三連単は1着から3着までを正確な順番で当てる難易度の高い賭け方で、通り数は16頭立ての場合3,360通り、当選確率は約0.03%です。
これに対し、三連複は1着から3着までの順番は問わないため、通り数は560通りとなり、当選確率は約0.18%とやや高くなります。
このように、賭け方によって当選確率は大きく異なり、順番を当てる賭け方ほど高配当になりますが、同時にリスクも高くなるのが特徴です。
競馬で最高配当が記録されたのは、三連単(3連単)の賭けです。
三連単は、1着から3着までを正しい順番で予想する賭け方で、その難易度の高さから、非常に高い配当金を生む可能性があります。
特に有名な事例として、2012年のJRA(日本中央競馬会)で行われた「第46回ステイヤーズステークス」での三連単は、約2,983万円という驚異的な配当を生み出しました。
このレースでは、大波乱が起こり、多くの予想が外れる中、的中者には大きなリターンがもたらされました。
三連単は、1着から3着までを正確に当てる必要があり、リスクが非常に高い賭け方ですが、その分リターンも大きくなります。
大波乱が発生したレースで三連単を的中させると、他の賭け方では得られない高額配当を得るチャンスがある賭け方です。
二連単は、1着と2着を「順番通り」に当てる賭け方です。
計算式: 出走馬数 × (出走馬数 - 1)
例: 出走数が16の場合、16 × 15 = 240通りの組み合わせがあり、当たる確率は約0.42%です。
二連複は、1着と2着を「順不同」で当てる賭け方です。
計算式: 出走馬数 × (出走馬数 - 1) / 2
例: 出走数が16の場合、(16 × 15) / 2 = 120通りの組み合わせがあり、当たる確率は約0.83%です。
三連単は、1着から3着までを「順番通り」に当てる賭け方です。
計算式: 出走馬数 × (出走馬数 - 1) × (出走馬数 - 2)
例: 出走数が16の場合、16 × 15 × 14 = 3360通りの組み合わせがあり、当たる確率は約0.03%です。
三連複は、1着から3着までを「順不同」で当てる賭け方です。
計算式: 出走馬数 × (出走馬数 - 1) × (出走馬数 - 2) / 6
例: 出走数が16の場合、(16 × 15 × 14) / 6 = 560通りの組み合わせがあり、当たる確率は約0.18%です。
※1着から3着までを順不同で選ぶ場合、例えば「A、B、C」という組み合わせが「A→B→C」、「B→A→C」、「C→A→B」など複数の順番で存在しますが、三連複ではそれらの順番の違いは考慮しません。
このため、組み合わせの数を6通り(3! = 3×2×1 = 6)で割ることで、重複を排除し、正確な通り数を計算します。
つまり、「/ 6」は、1着、2着、3着の順序に関係なく当てるための調整係数です。